夏季オリンピックの野球
日本では国民的なスポーツとして人気のある「野球」ですが、夏季オリンピックでは主流のスポーツではございません。
はじめて公開競技として採用されたのは1904年のセントルイスオリンピックと歴史は古く、その後、1912年のストックホルム、1936年のベルリンの両オリンピックでも公開競技とされています。その後、1956年メルボルン、1964年東京、1984年ロサンゼルス、1988年ソウル何度も公開競技として続けられ、1992年のバルセロナオリンピックで初めて正式種目として採用されました。
その後2008年の北京オリンピックまで5大会続けて公式種目として採用されましたが、2012年のロンドン、2016年のりおオリンピックの両大会では実施種目から外されました。2020年の東京オリンピックでは追加種目として採用されましたが、2024年のパリオリンピックでは追加種目からも外さる事が決定しています。
以上のようにオリンピック競技では「野球」というのは不人気な種目であることが明白な事実として取り上げられています。
何故人気がないのかというと野球に関してはアメリカを中心とした北中米、日本や韓国、台湾などの一部アジア、それとオーストラリアや一部ヨーロッパでしか普及していないのが大きな要因で、尚且つメジャーリーグの選手はオリンピックがシーズン中に開催されるためチームが参加に許可をしないという事があるため、人気選手が参加しないという事態が起きています。
つまり野球に力をいれている国が少ない上に人気選手が参加しないという事を考慮すれば必然的に夏季オリンピックで野球競技が実施されないというのも納得できますよね。
ちなみに日本チームが過去に参加したオリンピックでの成績は1984年のロサンゼルスオリンピックで金メダル、ソウルオリンピックで銀メダル、正式種目に決定してからも、銀メダル1つに銅メダル2つと金メダルの獲得は出来ませんでした。
2020年には東京開催ということもあり復活はしますが、その後オリンピックで野球が実施されるには世界的な普及が必然的な条件になると思います。