ワールド・ベースボール・クラシック
今までプロの野球選手が参加する大会がありませんでしたが、2006年にアメリカでワールド・ベースボール・クラシック(通称WBC)という国による世界一を決める大会が開催されました。
WBC開催の経緯はメジャーリーグベースボール(MLB)で近年日本や韓国などの東アジアやオランダ、イタリアなどのヨーロッパ、北中米カリブ海地域出身の選手が増えてきて、MLBの国際化が進むようになりました。
野球は日本では人気のあるスポーツですが世界的にみたらある特定の地域を除くとマイナーなスポーツ(特にヨーロッパやアフリカ、南米など)でMLBとしてはグローバル化戦略をにらみ、その流れで各国による世界一を決める大会を開催するという事になりました。
日本では第1回目の開催にたいして当初は参加を保留していましたがMLBからの圧力などにより参加が決定しました。FIFAサッカーワールドカップやラグビーワールドカップなどと同様に原則4年に一度開催されており、2017年までに計4回開催されました。
過去の優勝国は日本(2回)ドミニカ共和国・アメリカ(各1回)となっており、日本は記念すべき第1回の優勝国であります。
ちなみにオリンピックでも野球競技はありますが、原則アマチュアの最高峰を決める大会という認識が強く、日本含めた各国が一部の大会を除き原則アマチュア選手(大学生や社会人など)を派遣しているため、いわゆるプロ選手が参加する大会として非常に多くの注目を集めました。
また日本は過去4回全てベスト4以上に勝ち上がった唯一の国であり、WBC開催時にはFIFAワールドカップと同様世間の注目が非常高まります。
日本国内で活躍する選手だけでなく、メジャーリーグで活躍している選手も多く参加するのがこの大会の特徴です。